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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

子どもの本とオーガニックの専門店として47年 表参道から移転しても変わらない顧客の支持

クレヨンハウス東京店

多くの常連客に愛されている街中のお店を訪問。顧客とのコミュニケーションや店頭販促の工夫を探ります。

主宰者、落合恵子氏の思い出の地に
昼どきはすぐ席が埋まるレストラン
2万人の会員を持つ絵本配本サービス

季節ごとのテーマのある絵本棚。現在は「コワイ?たのしい?おばけ絵本大集合!フェア」を開催中。

作家の落合恵子氏が主宰する「クレヨンハウス東京店」。子どもの本とオーガニックの専門店として表参道で47年の歴史を積み重ねてきたが、建物の老朽化などで昨年末、吉祥寺に移転した。落合氏は幼少時に中野に住み、休日には母親に連れられて井の頭公園に遊びに来た思い出もあるという。

クレヨンハウスが発行する月刊誌「クーヨン」の編集長、戸来祐子氏は「吉祥寺を移転先に選んだのは、落合の思いが背景にあります。彼女が農と福祉の連携を自身の最後の仕事として考えたときに、東京の中で比較的農地に近いことが吉祥寺を選んだひとつの理由です」と話す。

移転の際はオーガニックフーズ売り場「野菜市場」のセール告知を新聞折り込みで実施。「Instagramは商品ごとにアカウントを分け、専門性が伝わるように心がけます」と戸来氏は話す。

1階のレストランは、ビュッフェを提供して、お昼時には全50席がすぐ埋まる。取材日も開店時間の11時前には女性客が店の前に並び始めていた。「表参道に比べると近隣の方が目立ちます。平日はママ友同士、土日は一気に家族連れが多くなります」と店長の𠮷村厚子氏は話す。

ビュッフェは日替わりで取材日は「有機雑穀のヘルシーハンバーグトマトソースかけ」や「有機じゃがいもの田舎煮」などが食べ放題。5種のおそうざいともちろんオーガニックの味噌汁で155...

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