販売促進の専門メディア

           

ヒットの仕掛け人に聞く

メンズメイクブランドのトップランナー「uno」はいかにして市場を創出したのか

徳田滉大氏、森屋遥貴氏(ファイントゥデイ)

ファイントゥデイが展開する「uno」は2016年からスキンケア、2019年には他ブランドに先駆けてメイクカテゴリーへ進出。10月からは「SUIT SQUARE」店頭での販売も開始し、メンズメイク市場拡大を進めている。

※1:インテージSRI+男性用フェースケア クリーム市場 2020年1月~2023年5月 累計販売金額 主要シリーズランキング
※2:2019年3月~2023年4月時点、リニューアル前の商品含む

    DATA

    商品名:uno「クリームパーフェクション」「フェイスカラークリエイター」
    希望小売価格:オープン価格
    主な販路:ドラッグストア、オンラインショップなど

スキンケア、メイクカテゴリーでNo.1を獲得

商品
1992年に誕生した「uno」ブランド。そのスタートはヘアスタイリング剤から。スキンケアカテゴリーへの参入は2016年、メイクカテゴリーは2019年にスタートしている。スキンケアは「クリームパーフェクション」をはじめ、さまざまな肌悩みに対応する商品を展開。メイクは「フェイスカラークリエイター」を筆頭に、「第一印象は、速攻つくれる」のコピーを体現する商品を揃えている。

──unoブランドでスキンケア、メイクカテゴリーのラインアップを展開し始めたのはいつからですか。

徳田:スキンケアは2016年、メイクは2019年からです。

unoブランドは1992年にヘアスタイリング剤からスタートしています。unoはイタリア語で1という意味。男性を一番かっこよくしたいという思いから名づけられています。

誕生以来、「1」にもいろんな意味があると思うのですが、unoはかつての「何事でも常にトップであれというナンバー1志向」から、多様性を重んじる現代の「自分らしく輝くべきというオンリー1志向」まで、常に世の中の流れに寄り添って成長を続けてきました。

──スキンケア、メイクそれぞれの販売動向はいかがですか。

徳田:スキンケアシリーズの「ウーノオールインワン」シリーズは男性用クリーム市場の売上No.1(※1)ブランドです。メイクラインアップの「フェイスカラークリエイター」は累計出荷数195万個を突破し、現在も伸長し続けています。

※1 インテージSRI+男性用フェースケアクリーム市場2020年1月~2023年5月累計販売金額主要シリーズランキング

プロモーション
2023年秋からは新たに俳優の山﨑賢人さんをキャストに起用。商品リニューアルと合わせて、さらなる市場拡大を目指している。また2023年10月2日からは「肌ウーノプロジェクト~肌からはじめるonly1~」を開始。スキンケアに取り組むことで自分らしい個性を発揮する支援を目指す。第一弾として、新社会人となる就職内定者向けに肌の課題を解消し、前向きになってもらうための施策を展開する。

メイクにチャレンジしてもらうための環境づくり

──「クリームパーフェクション」、「フェイスカラークリエイター」ではそれぞれ、どのようなプロモーションを行ってきたのでしょうか。

徳田:メイクラインアップを発売した2019年時点で、男性向けのメイク市場というのはほぼ存在していませんでした。その当時は社内でも、メンズメイク商品を出す価値があるのか、と議論になったと聞いています。

市場が未成熟ということは、すなわち、日常的に購入する生活者がまだ少ないとも捉えられると思います。そう考えると、消費者にとっては購入することにハードルを感じる場合も多いのではと仮説立てられますよね。

そこで、プロモーションではスキンケアも含めブランドが...

あと62%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

ヒットの仕掛け人に聞く の記事一覧

メンズメイクブランドのトップランナー「uno」はいかにして市場を創出したのか(この記事です)
80年代風クリエイティブが支持を集めたオーディオテクニカの「サウンドバーガー」
SNSを活用した機能と飲用シーンの訴求でファン獲得に成功した「キレートレモン MUKUMI」
一時は3年半待ちの超人気に「おもいのフライパン」を生んだ仕掛け人に迫る
ヒットの仕掛人に聞く パナソニックが単身世帯向け食洗機を開発した理由
ビールに新たな選択肢を提案する「ビアボール」市場の再活性化を目指す
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する