ただの認知拡大だけではないインフルエンサーマーケティングの経済効果
ソーシャルメディア上で影響力を持つインフルエンサーに自社商品・サービスを訴求してもらうことで消費者の態度変容を促す「インフルエンサーマーケティング」。企業にとって不可欠な手法となりつつあるが、実際の市場規模の現状はどうなのか。経済効果について、サイバー・バズに話を聞いた。
新たな消費の立役者いま、起用したいインフルエンサー40組
ポッカサッポロフード&ビバレッジが2022年8月に発売した特定機能表示食品「キレートレモン MUKUMI」。若い女性に多い一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減する機能がSNSなど話題を呼び、ファンを増やしている。
レモンの研究成果と消費者ニーズの気づきの両面から開発に至りました。レモンの機能性研究を行う中で、レモンの皮に含まれるポリフェノールの一種であるレモン由来の「モノグルコシルヘスペリジン」にむくみ感を軽減する機能があることがわかりました。機能性表示を取得し「キレートレモンMUKUMI」の商品開発にも活かすことができました。
また、消費者のニーズとして、当社で美容系の悩みを調査していくと、20~30代女性の3人に1人がむくみに悩んでいることがわかりました。発売を開始した2022年8月は、コロナ禍も終わりが見えてきた頃で、今後はマスクを外す機会も増えるだろうと予測。そうなると、顔のむくみを気にする人も増えるだろうと予想していましたね。
むくみ対策の選択肢はたくさんありますが、ドリンクは手軽で続けやすく、キレートレモンブランドは健康や美容によさそうなイメージをもたれていることもあり、チャンスがあると思い開発を進めました。
「キレートレモン MUKUMI」は機能性表示食品で、先述したレモン由来モノグルコシルヘスペリジンの働きで一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減することが特徴です。
ターゲットは、リフレッシュしながら顔のむくみ感を低減したい20~30代の女性を中心にしています。
発売開始から約1年ですが、出荷量は私たちの予想の倍近い数量で推移しています。発売後の早い段階からトライアルを獲得できたことがその要因だと分析しています。