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常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

昼は八百屋、夜は居酒屋で活気を生む 世田谷のコミュニティースペース

イエローページセタガヤ

多くの常連客に愛されている街中のお店を訪問。顧客とのコミュニケーションや店頭販促の工夫を探ります。

寿司屋だった建物を改装
インスタで仕入れ農家を探す
昼と夜とで暖簾も変える

袋に入れた詰め放題の野菜を持つ尾辻あやの氏。その親しみやすい笑顔に店の前の世田谷通りをたまたま通りがかった客も引き込まれがち。

東急世田谷線の世田谷駅と松陰神社前駅の真ん中あたり、両駅から6~7分の距離にあるのが「イエローページセタガヤ」。昼は尾辻あやの氏が営む八百屋で、夜は彼女のパートナー、笠井祐二氏が経営する居酒屋に変身する。かつて寿司屋だった店舗を譲り受け、2020年8月にオープンした。

世田谷出身の尾辻氏は地域のコミュニティスペースとなるような場所をつくりたいと思っていた。「軒先でお店を開き、とても繁盛している八百屋さんを以前見かけたのがヒントとなりました。八百屋ならお客さまの性別、年齢、職業等の別も関係ないし、野菜は皆の生活に関わります」と話す。取材中も通りがかる人と野菜原産地について気軽に話し合い、新たな馴染み客が生まれていく⋯⋯。

同店一番の人気商品は野菜の詰め放題。Sサイズ1300円、Mサイズ1800円、Lサイズ2100円と3種類ある袋から客が自由に店内の野菜を詰めて買えるシステムだ。「開店時の告知策で折込広告を検討したら、最低でも7~8万円かかるとわかり、その費用を詰め放題の野菜に投じたのが始まりです」。野菜を出荷する農家にとっても梱包が不要で評判がよく、その後、常にやるようになった。「有機野菜にしては安くて、良い品が買えるのが好評な理由の...

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