多くの常連客に愛されている街中のお店を訪問。顧客とのコミュニケーションや店頭販促の工夫を探ります。
プロ用だからこその肉の品質
ガラス張りのお洒落な外観
ヨーロッパの肉屋をイメージ
小田急線代々木上原駅南口を下車し、坂を上って5~6分歩くと、井の頭通りを渡った先にあるのが「UEHARA MEAT」。肉ひと筋の肉問屋が2020年にオープンした店だ。
ガラス張りの外観はまるでカフェか洋菓子店のようで床はタイル張り。ショーケースには、牛や豚、鶏などの精肉が多くはトレー包装で並び、背景には金文字で「UEHARA MEAT」と浮かびあがる。イメージは運営サイドがヨーロッパで見た精肉店を参考にした。店頭ではかわいい牛のアイコンとレストランメニューのようなスタイリッシュな肉の部位表が客を迎える。
「代々木上原に店舗を構えたのは、周辺の精肉店が次々閉店して近隣の方々が困っていると聞いたのがきっかけでした」と店長の宮原孝洋氏は話す。近辺は有名なケーキ店やカフェが並び、訪れる人も多いが不動産屋の入っていたビル1階に空きが出て入居した。
同店ではプロユースの精肉を選りすぐって提供する。長野の菅平高原のダボス牧場などが産地の中心だ。売れ筋トップ3は①黒毛和牛切り落とし、②プレミア黒毛和牛ハンバーグ、③黒毛和牛タンシチューだそう。
黒紙に白文字で「大人気」「本日のオススメ」などと書かれた小さな...
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