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アクティベーションツール

商業施設の価値を拡張する「XR/メタバース」

島袋孝一(J.フロント リテイリング)

販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。

    EXPERIENCE

    SCARZ Real Metaverse with Identity V powered
    by STYLY

XRゴーグルなどを使ったメタバースの体験をしたことがありますか?2022年5月に発表された、あるメタバースに関する調査では『利用経験5.1%・認知度43.4%』という結果が発表されていました(*)。市場としては、ガジェット好きなイノベーター・アーリーアダプターが自身でデバイスを手にしているくらいでしょうか。

*MMD研究所 2022年5月18日 発表調査データより
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2062.html

そんなキャズムを乗り越えられていない「メタバース施策」において先般、私がイベント運営の一端を担当することになりました。その取り組みの概要をお伝えしようと思います。

JFRが実施「リアルメタバース」

私が所属するJ.フロントリテイリング(以下JFR)では、メタバース事業進行にあたり、今春専門セクションが立ち上がりました。具体的には、JFRの運営する大丸・松坂屋、パルコ、GINZA SIXなどの施設で❶リアルメタバース、❷デジタルメタバースの2軸を進行支援していく部署です。

今回私たちが行ったのは、❶リアルメタバースに関する施策でした。店舗に来店したお客さまに、XRゴーグルを着用してイベントスペースを回遊する...

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