販促に欠かせないツール・手法ごとに毎号、活用アイデアが抜きんでた例を紹介。各領域の“目利き”である専門家が選んだ事例と分析を、次なる企画のヒントに。
POP
パナソニック/ランドリー売り場 小型モニターPOP
店頭にPOP広告用の小型モニターが登場してから25年以上が経つだろうか。当時は高額な機材だったため、限られた売り場にしか設置されていなかった。また、商品についているセンサーが組み込まれたICタグをかざすことで買い物客のニーズに合わせ映像を切り替えるなど、POP広告としての価値を高めるための様々な工夫が検討された。しかし今では小型モニターの価格も下がり、導入が容易になったため、多くの売り場で見られる一般的な販促ツールとなっている。
映像を流せば良い時代は終わり
小型モニターの画面から流れる映像も、テレビCMやWeb動画、機能説明など様々だ。設置されている売り場は、音と動画による商品訴求により賑やかで活気づいている雰囲気となる。
ただし、モニターでの訴求が珍しかった時代と比べると、小型モニターが設置されているだけでは競合メーカーとの差別化にはならず、また何分も続く映像が流れているのを見て、どれだけの買い物客が最後まで見るのだろうかとも思う。小型モニターが一般的になりすぎたために「映像を流しておけば良い」という認識ができてしまったようだ。こうした中で、改めて映像の使い方にひと工夫をし、商品訴求へ巧みに取り入れた事例が...
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