販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は石屋製菓の接客コンテスト「ISHIYA CS Award 2022」で、最高位のゴールドサービスマイスターを獲得した石川誠氏に話を聞いた。接客の仕事に就いてわずか1年の同氏は、どのように接客のスキルを磨いたのだろうか。
製造から接客に抜擢
成長のためアワードへ
──まずはご担当の業務を教えてください。
札幌市にあるお菓子のテーマパーク・白い恋人パーク内にある、体験型スペース「スイーツワークショップ・ドリームキッチン」で、お客さまのお菓子づくりのサポートを担当しています。元々10年以上、クッキーやバウムクーヘンなどの焼き菓子や、キャンディやアソート製品などの製造を担当していました。2022年5月から、現在のパーク事業部に異動しました。
それまで接客経験がほとんどなく、最初は周りのスタッフを参考に、どのようにお客さまと接しているかを見て、見様見真似で対応していました。自身の接客を評価してもらい、フィードバックを聞くことでよりスキルを伸ばしたいという思いから、「ISHIYA CS Award 2022」に挑戦することにしました。
──「ISHIYA CS Award 2022」はどのような賞ですか。
この賞は、当社が「ありがとうと言ってもらえる接客で、お客さまのしあわせサポート日本一」を目指して設けている社内接客コンテストで、2022年度が3回目の実施です。販売を担当するスタッフのために、優れた接客を社内に共有したいという思いで始まりました。コンテストでは実際の接客をイメージしたデモンストレーションなどを通し、表情や動作、話し方など大きく3つの項目で評価を受けます。社内コンテストといえどレベルが高く、接客経験の浅い私がチャレンジすることはかなりの挑戦でした。
──評価されたポイントはどこでしょうか。
接客時の会話力や感動満足度を評価してもらいました。審査員からは「表情、声のトーン、説明の...