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インフルエンサーの「売る」力

「欲しい!」瞬間を逃さない ECとの融合・活用──Instagram編

麻生合歓氏(アマナ)

「ググるよりタグる」と言われるようになってはや数年。加速するSNSのパーソナライズにより、興味・関心がある領域の新たな情報との出会い方も変化してきている。Instagramで「欲しい」につなげるポイントについて、アマナの麻生合歓氏が解説する。

新型コロナウイルスの蔓延により、いまだに店頭などリアルな場でのプロモーションが成立しづらい状況が続いています。これまでタッチ&トライで販売してきた化粧品や日用品を扱うブランドも含めて、オンラインでいかに消費者の購買意欲を高められるか、が勝敗を分けるようになってきました。

アマナでもSNSマーケティングなどを含むデジタルコミュニケーション関連のご相談をいただくことが増え、2021年は前年比2倍以上に及んでいます。とくにビジュアル表現を得意とする当社の場合、Instagram関連のご相談をきっかけに、制作するビジュアルアセットをいかに効果的に運用し成果につなげていくか、全体のコミュニケーション戦略から紐解きながらご提案するケースが多くあります。

こうした中で注目したいのが、消費者の購買行動モデルの変化です。各種SNSの投稿に対するパーソナライズはますます加速し、自分にとって興味のありそうなコンテンツ(よく見ているコンテンツジャンル)が優先的に表示されるようになってきています。これにより、どのように購買行動モデルが変化しているのかを的確に捉えて戦略を立てる必要があります。

「欲しい!」につながる情報といかに遭遇させるか

「ググるよりタグる」と言われるようになってはや数年。何か新しい商品の購買を検討する際に、Google等の検索サービスよりもSNSで検索するほうが求めていた情報に近いものが出てくるという感覚は、皆さんの体感としてもあるのではないでしょうか。

加速するSNSのパーソナライズにより、自分の興味・関心領域の新たな情報との出会い方も変化してきました。Instagramでは「発見タブ」に象徴されるように、「まだ知らない(フォローしていない)」が「興味関心度合いが非常に高い」コンテンツといかに遭遇させるか、さらにはそのプラットフォーム上でいかにスムーズに購買まで誘導できるかは、戦略を考えるうえでも重要なポイントになってきます。

以前のInstagramは、ユーザー投稿で見つけた商品を欲しいと思ったときに、ECサイトへアクセスしてその商品を探すという複数のステップを踏む必要がありました。しかし、「商品タグ」の登場によってInstagram上での商品情報の閲覧が可能になり、さらにECへの導線もスムーズになってきています。現時点(※2022年2月時点)で日本ではまだ実装されていませんが、Instagramアプリ上で商品の...

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