販売促進の専門メディア

           

常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪

コロナ下でも利益率アップ 原宿で三代続く老舗米店

小池精米店

オンラインショップにサブスク、業務用は寿司屋からカレー屋までこども向けのワークショップにも励む

キャットストリートから路地を入ったすぐに構える店。小池氏は生まれも育ちも原宿だ。


小池精米店は現在、原宿でただ一軒営業する米店。キディランド横のキャットストリートを渋谷方面に歩き右折した路地すぐの場所にある。

経営するのは三代目の小池理雄(ただお)氏。「祖父が戦前に表通りで店を始め、戦後すぐにこの地に移りました」と話す。小池氏は大学卒業後、出版社で編集職に就き、その後社会保険労務士の資格を得て人事制度コンサルティング会社に転職した。しかし2006年、父親が病気で倒れたのをきっかけに店を継ぐ。

かつて米は食糧管理法上、米屋でしか買えなかったため黙っていてもお客は来たが、それは過去の話。何とか売上を立てるため三代目は近隣の飲食店への飛び込み営業から始めたが、思うようにいかない。発想を変えて新規オープン店舗をそのスタッフ募集広告から見つけてアプローチすることで成果が出始めたという。

小池氏はいわばお米の博士号ともいえる最上級資格「五ツ星お米マイスター」も持つ。「産地直米」を掲げて毎年いくつもの生産農家に赴き、直接お米を仕入れて販売している。オンラインショップでは、「生産者の熱意」「栽培環境と環境への配慮」などの観点で「☆1つ」から「☆5つ」まで分けて米の総合評価を導き出す。「米屋で、商品評価にここまでこだわっているのはウチだけだと思います」と話す。

夜間人口の少ない原宿という土地柄もあり現在の売上は業務用8割、一般顧客用2割の比率。近隣の居酒屋や...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

常連になりたくなる まちの愛され店舗探訪 の記事一覧

コロナ下でも利益率アップ 原宿で三代続く老舗米店(この記事です)
メニュー、内装もレトロな喫茶店「不純喫茶ドープ」の愛される理由
古民家をリノベーションした人気店舗「コーヒーで人と人をつなぐ」
日本初、電動アシスト自転車の専門店 コロナに負けず業績UP
パイにショートケーキ、すべてバナナ尽くしの人気スイーツ店
コロナ禍で丸のままの魚を販売 SNSで魚食文化を発信する浦安の鮮魚店
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する