クリームソーダにナポリタン 廃業店舗の椅子・卓も流用 SNSによる波及で若い女性に人気
東京メトロ千代田線湯島駅を出て横道に入るとすぐ、「不純喫茶ドープ上野御徒町店」の看板が見える。数十年営業した地元の喫茶店を居抜きで借り、内装・外装共に旧店舗のものをほぼそのまま生かしている。「一度役割を終えたもの(社名のwackはスラングでダサい、クソを意味する)に再び価値を与えワクワクするものへと創造することが会社としてのコンセプトです」と店を運営するwackwack creative代表取締役の井川裕介氏は語る。
「昭和レトロにイマドキ感をプラスしたネオ喫茶」と評される「不純喫茶ドープ」は1店目を2020年8月、中野にオープン。上野御徒町店は2店目として同年10月に開いた。必ずしも人通りの多くない湯島の街中の店だが常に若い世代の客で賑わう。取材日は平日、開店前の午前中だったがオープンの12時となるやいなや約30席の店内は瞬く間に満席となった。
1店目の中野店はオープン前からTwitterなどで多くつぶやかれたことで初日からごった返した。上野御徒町店も来店客がメニューや店内装飾をスマホで撮ってインスタなどに上げる風景が日常的。それがまたさらなる来店を促している。SNSで知った20代から30代の女子数人連れの来訪客が目立つ。「目的来店の客が多いので上野御徒町や中野といった店舗ロケーションはあまり...
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