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販促会議 企画コンペティション

「販促コンペ」の企画に役立つ 審査員からのワンポイントアドバイス(1)

企画づくりには正解がないため、自分の企画が本当によいものか判断するのも容易ではない。ここでは、企画する上で役に立つ第13回販促コンペ審査員からのアドバイスを一挙掲載する。

最終審査員

【審査員長】
博報堂 執行役員
博報堂ケトル クリエイティブディレクター/編集者
嶋 浩一郎氏

販促コンペは日本で行われるクリエイティブ業界のコンペティションの中で一番リアルに人を動かすことにこだわった賞だと自負しています。でもね、人はそんなに簡単に動かない。だって、人は不器用だから自分の欲望を言語化できない。だから人の欲望を掴むのはとっても難しい。そんなとき、どうするか?

いろんなやり方があると思うのだけど、自分の場合、最後に頼るのは自分の感覚。課題のターゲットは子育てママだったり、リクルート中の学生さんだったり、自分と全く違う時もある。いや、ほとんどの場合違う。でも、全く違う属性の自分であってもそうされたら、そういうシチュエーションにおかれたら、きっと心がうごいてしまう、そんなシーンを徹底的に考えよう。今年も「その手があったか!」と唸らせてください。


ビーコンコミュニケーションズ
エグゼクティブ
クリエイティブディレクター
井上忠司氏

この販促コンペとは、「人を動かす企画」を競うとてもユニークですが、実践的な意義のあるコンペです。誰でも参加できるし、誰でも一番になる可能性があるコンペでもあります。必要なのは高い技術でもなく、美しいビジュアルでもありません。面白そうだからついやってみたくなったり、つい買ってみたくなる、そんな仕掛けを持った企画です。

毎日の生活の中でのちょっとした違和感や思いつき、もしくは趣味でやっていることが、突破口を開くきっかけになるはずです。世の中の暗さや閉塞感を突き破って、みんなを楽しませてくれる企画を望みます。「馬鹿馬鹿しいけど、やってみたい!」そんな風に感じるものに出会いたい。と感じる今日この頃です。人生一発逆転のチャンスに、エネルギーを注いでみる。こんなポジティブな機会はなかなかないのではないでしょうか。みなさまからの素晴らしい企画を楽しみにお待ちしています。


オイシックス・ラ・大地
執行役員
Chief Omni-Channel Officer
奥谷孝司氏

今年の販促コンペで見たいもの。それはBetter Normalな世界をよりよくする、10年後の未来を感じる企画です。コロナ禍で疲れた人々に前を向かせ、共感を産む企画を期待しています。この企画立案に大切なことはただ一つ。今までの価値観、常識を覆し、クライアントだけでなく、社会まで良くしちゃう気概です。2030年につながるような壮大で夢ある企画見せてください。期待しています。


SHIBUYA109エンタテイメント
SHIBUYA109 lab.
長田麻衣氏

まずはターゲットのリアルな実態や課題についてとことん理解を深め、同じ目線で物事を捉えることが重要だと感じています。インサイトのリアルさが共感を呼び、人の心を動かす企画を生み出すのではないでしょうか。また、人々の価値観や生活様式が大きく変化している今、社会の流れを良い方向に導く企画であることも、大切な要素であると感じています。企業やターゲットの課題を解決するだけでなく、社会にも良いインパクトが与えられるアイディアとの出会いを楽しみにしています!


電通
プランナー/
クリエイティブ・ディレクター
尾上永晃氏

僕のコメントなぞより役立ちそうな企画の際のチェックボックスです。
□ターゲットのインサイトを付いている(少なくとも自分は動く)
□誰にでも楽しく簡単に説明できる
□なんでこれまで無かったんだろうってくらいシンプル
□発見と驚きがある
□ブランドのためになっている
□実現可能性が高い(まったく無理ではない)
□企画書はシンプルで無駄がなくタイトルがキャッチー

あと59%

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