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SPORTS TEAMに学ぶ集客術

地域密着型でサイクルロードレースを若者も楽しめるスポーツに

宇都宮ブリッツェン

日本初の地域密着型サイクルロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」。チケッティングによる収入が得られない競技ならではのファンづくりと独自イベント「ロングライド」による収益化の方法を探る。

    [DATA]

  • 運営:サイクルスポーツマネージメント
  • 設立:2009年
  • ホームタウン:栃木県宇都宮市
  • ファンクラブ会員数:約300人
  • スポンサー企業:オフィシャルユニフォーム スポンサー31社、オフィシャルスポンサー44社

    TEAM HISTORY

    地域密着型のモデルケースに

    2009年設立で栃木県宇都宮市を本拠地とするサイクルロードレースのプロチーム、宇都宮ブリッツェン(サイクルスポーツマネージメント)。自転車関連企業の所属ではない、国内初の地域密着型ロードレースチームだ。主戦場は、国内最高峰のシリーズ戦「Jプロツアー」や日本国内のUCI(国際自転車競技連合)公認ロードレース。立ち上げたのは、宇都宮市出身でブリヂストンやシマノなどのチームでレーサーとして活躍した廣瀬佳正氏。2012年までは廣瀬氏も選手として活躍した(2010年まではコーチを兼任)。

    現在は栃木県出身者を中心に10人の選手が所属している。目標は、国内でサイクルロードレースをプロスポーツとして認知・定着化させることだ。

    宇都宮市は、1990年にアジアで初めて世界選手権自転車競技大会(ロードレース部門)が開催された土地で、1992年からは国内最大級のロードレース大会「ジャパンカップサイクルロードレース」を主催している。「自転車のまち」とも称されるほどサイクルロードレースへの認知・関心が高い街だ。

    ブリッツェンは現在、地域密着型のプロサイクルロードレースチームのモデルケースになっている。「那須ブラ―ゼン」(栃木県那須町)や「さいたまディレーブ」(さいたま市)などのチームが、日本各地に設立されている。

コロナ禍で緊急事態宣言が続いていた4月30日、プロロードレースチームの宇都宮ブリッツェン(サイクルスポーツマネージメント)は、飲食店を応援する「ツール・ド・ポスティング」をスタートした。所属選手たちが、県内のテイクアウト・デリバリーの情報をまとめたウェブサイト「monmiyaフードレスキュー」のチラシを自転車で配布する取り組みだ。サイトを制作した栃木県のタウン情報誌『もんみや』(新朝プレス)の協力を得て実施した。

チラシは4月30日からの1週間、本拠地の宇都宮市を中心に3000枚を配布。ブリッツェンの選手10人に加え、作新学院大学自転車部の13人も参加した。道中で出会ったファンや、ポストに届いたチラシを見た人から感謝の言葉が届くなど、反響も大きかった。

ブリッツェンの創設者で全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)のゼネラルマネージャーを務める廣瀬佳正氏によると、きっかけは堀孝明選手の提案。宇都宮市出身の堀選手から、“地元の飲食店に何かできることはないか”と相談があり、人と接触しない形での支援を模索した。

さらに5月23日~24日には、栃木県旅館ホテル若旦那の会と県内7つのプロスポーツチームが連携した「源泉デリバリー」にも参加。選手やスタッフが、希望者の自宅に鬼怒川温泉の源泉を届けた。

宇都宮市では、1992年から国内最大級のロードレース大会「ジャパンカップロードレース」を開催。Jプロツアーの一環で街中を走る「宇都宮クリテリウム」や「宇都宮ロードレース」も開かれている。

自転車安全教室で接点づくり

ブリッツェンがこのような地域貢献活動に積極的に取り組むのは、企業チームではなく“地域密着型”のチームだからこそ。地域で認知を獲得し、ファンづくりを推進することで、収益の柱である地元企業からの支援にもつながるのだ。

栃木県にはBリーグの「宇都宮ブレックス」やJリーグの「栃木SC」、アイスホッケーの「H.C.栃木日光アイスバックス」などのプロスポーツチームが多数存在する。その中で、ブリッツェンは...

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