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リテールAI、生鮮品の拡大、コラボ事例 未来のコンビニ

「おかずを買う」が来店動機に 生鮮品の拡大で集客

食品スーパーにとって生鮮品は売上高の4割を占める重要部門だ。特に水産品は鮮度管理が難しいがゆえに企業努力の差が出やすく、客数を左右する売り場。そんな生鮮品の聖域である「刺身」に、コンビニがついに触手を伸ばした。スーパーの成長カテゴリーである惣菜にも本格参入。夕食のおかず需要を取り込んでいる。

売り上げが好調なファミリーマートの惣菜コーナー「お母さん食堂」。ことし9月11日には主力商品の魚惣菜をリニューアルし、新たに上質なパウチ惣菜を発売するなど、てこ入れを行っている。

ターゲットは女性と高齢者

コンビニ各社が刺身(正確には生魚に保存性を高める軽度の加工を施した「刺身風加工品」)、惣菜を扱う狙いは、新たな顧客層の獲得だ。メインターゲットの男性客だけでなく、働く女性や、遠くへ買い物に行くことがむずかしい高齢者のニーズに応えることにある。

一方、食品スーパーは気が気でない。スーパーの専売特許とも言える刺身をコンビニが扱い始めたことで、これまでスーパーの水産売り場に来ていた来店者の一部がコンビニに流れることは想像に難しくない。

鮮度感でコンビニとの差別化を図ろうにも、人材不足が深刻化する中、店内で加工できる人員を豊富に抱えられる店はそう多くない。むしろ、食品の仕入れや加工、発送を行う拠点「プロセスセンター」を設け、効率を重視した食品供給を図る食品スーパーが多い。そうなると、コンビニとの差異は小さくなり、営業時間の長いコンビニが優勢となる。

ただ、コンビニの刺身の品数は、多い店でも6品に留まり、惣菜コーナーを間借りする形で置かれている程度。品数を増やすにもロスが増える危険性を考えると、ハードルは低くないだろう。

とはいえ、コンビニに生鮮品を置ける、ということ自体、メーカーには大きなメリットだ。

コンビニ向けの刺身サーモンを開発したマリンハーベストジャパンの星嶋倫徳氏は「どれほど人口の少ない地方でも、いつでも刺身サーモンが食べられるようにしたかった」と話した。コンビニに並ぶということは、その食品を食べられるシーンが一気に広がることを意味する …

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