購買意欲をビッグデータであぶり出す リテールAIが販促を変える
人工知能(AI)が小売業に与える恩恵は大きい。それだけに小売業者はもちろん、メーカー側の関心も高い。昨年5月には情報収集の場としてリテールAI研究会が設立。18年9月10日時点で大手メーカーや問屋などを中心に正会員40社、賛助会員83社が参画している。8月からリテール会員の募集も始め、流通10社が会員になっている。各社はAIに何を期待しているのか。田中雄策代表理事に聞いた。
コンビニが他の業態とコラボして、未開拓層の集客を図っている。これまでもATM、公共料金の受付、コピー機などさまざまな機能を付加しながら利便性を高め、集客力を強めていった便利屋はどこまでサービスを広げるのか。特にファミリーマートは事例が多く、業態を超えた企業との提携に力を入れているようだ。いくつかの事例をここに紹介する。
コインランドリーとの融合店「Famima Laundry」を東京・杉並、千葉・市原市で2店舗展開。洗濯中でもコンビニで買い物したり、イートインスペースで食事を楽しんだりできる。
ランニングマシンやエアロバイクなどからなるトレーニングジム「Fit&GO」を併設した店舗が2月、東京・太田にオープンした。月額税抜き7900円で、24時間365日、好きな時間に運動できる。
2016年から自転車のシェアサービスをドコモ・バイクシェアと連携して展開。その後、メルカリグループのソウゾウやOpenStreetなどとも連携し、事業を広げている …