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販促会議 企画コンペティション

第8回(2016年)販促コンペ 一次審査員講評(2)

講評

一次審査員

太田 理奈子氏
読売広告社
コミュニケーションデザイン統括局 開発推進ルーム ルーム長
コミュニケーションデザイナー

一次審査を担当させていただき、3年目になります。毎回、150企画くらいを拝見するのですが、主な評価ポイントは「(1)ターゲットインサイトに基づいた課題発見」「(2)クリエイティブジャンプ」「(3)本当に人が動くか」「(4)ブランドに+の価値を付加しているか」です。ゴルフに例えるなら、(1)でアドレスをきちんととって、打つ方向を明快にすると(2)の飛距離が伸びる傾向があります。ターゲットが「実は気にしていること」とか「実はやってみたいこと」など欲望の瞬間を発見できた企画に出会うと、「うなずき」も大きくなります。今年は体験型の企画も多く、思わずやってみたくなる、欲しくなる「人が動く」企画にも出会えました。一方で、企画は面白いけどブランドにとってプラスの価値になる企画かどうかをしっかり見るようにしています。また、過去に見た見た!という型にはまった企画も、まだたくさんあるので、既視感のある企画は、捨てる勇気も大切かもしれません。

梅田 亮氏
1→10drive
(ワン・トゥー・テン・ドライブ)
代表取締役社長

課題の中で、サービス登録を促す施策として、ターゲット(登録候補者)本人ではなく、「ターゲットの近くにいる他人(親類や友人等)の行動を引き起こすことで、周囲から本人へと登録(やそれに近づくための興味喚起)を働きかける」という視点でのアイデアが多かったのですが、「そのアイデアで、なぜその他人が行動を起こすのか?」というところまで掘り下げたアイデアは残念ながら少なかったように思います。(逆に言えば、そこに一定の納得感があったものについては高く評価しました)
上記のパターンに限らずですが、すぐに思いつくアイデアをそのまま形にしたものがほとんどで(アイデアを起点とした拡げ方やまとめ方は上手なものが散見されましたので)勿体なく感じました。思いついたアイデアに、別の要素を組み合わせて編集することで、アイデアとしてのクオリティが高まり、納得感が生まれますので、是非そこを意識して、来年またトライしていただけると、入賞へ近づくと思います。

水野 純治氏
オリコム
企画制作本部コミュニケーションデザイン局
プロモーションプランニング部 ディレクター

人が動くか売上げにつながるかという販促会議企画コンテペティションならではの選考基準を意識し審査をさせていただきました。本当にたくさんの応募者の心のこもった企画が多く、それに応えるべく厳正に審査をいたしました。全体としてをは応募者のレベルが上がっているなという印象です。その中で通過する企画は人が動くことに無理の無い企画だったように思います。無理に人を動かそうとするのか、消費者 …

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