普段は大型文房具店で販売員を務めながら、雑誌やウェブサイトを中心に文房具を紹介する「文具ソムリエール」としても活躍する菅未里氏。プライベートでも文房具屋めぐりが好きだという文房具の専門家は、自分のためにどんな文房具を買っているのだろうか。
「文具ソムリエール」としてのユニフォームを着て。
生活に馴染む文房具と使って楽しい文房具
─「文具ソムリエール」としての活動について教えてください。
文房具を紹介するウェブサイト『STATIONERY RESTAURANT』毎日の生活がちょっと楽しくなる、という視点からさまざまな文房具を紹介している。文房具自体の美しさを伝えたいと、写真にはこだわっている。また、20代の等身大の女性目線で文房具について感じたことをつづっている。
http://misatokan.jp/
文具を紹介するウェブサイト「STATIONERY RESTAURANT」の運営と、雑誌を中心にメディアで文房具を紹介するのが主な活動です。雑誌が文房具特集を組むときにアドバイスしたり、企業から「ノベルティで配るのにどんな文房具がいいか」といった相談を受けることもあります。最近は、女性誌など文房具専門誌以外の雑誌からの依頼が増えていて、なかでも20代の等身大の女性目線での文具選びを求められることが多いです。
─文具ソムリエールの菅さんが、最近自分のために買った文房具を持ってきていただきました。
これは、LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム)というドイツのメーカーのノートで、仕事の内容や情報を整理するために買いました。最近、取材などお仕事の依頼をいただくことが増え、同時進行の案件が重なると「どんな内容だったかな?」と混乱したり、取材で話すことを事前に考えていたのに、そのメモをなくしてしまったりすることがあったんです。このノートにはページ番号がふってあるのと、目次やしおり、裏表紙にはポケットもついていて便利です。今日の取材でお話ししたい内容もここにメモしてきました。
─ありがとうございます。それにしても目次がついたノートは珍しいですね。以前からあるものですか。
はい。ただ、あまり流通していないので手に入りにくく、私もそれほど注目していませんでした。初めは情報整理のために別のノートを使っていたのですが、筆記用具を万年筆に換えたらインクが染み込んで裏写りしてしまい、なんとかならないかと考えていたところ ...