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販促NOW パッケージ編

『あまちゃん』を観てるとカルピスが飲みたくなる?デザイン資産のつくり方

小川亮(アイ・コーポレーション 代表取締役)



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カルピスの水玉模様が七夕にちなんだデザインであるというエピソードも、まさに『あまちゃん』の淡い恋心のシーンにぴったりだ。

ドラマ『あまちゃん』が終わって2カ月が経つ。まだ数々の名シーンが心に残っている方も多いのではないだろうか。その中でもぜひお伝えしたいのが、憧れの先輩がヒロインのあまちゃんにプレゼントを手渡すシーンについて。想いを寄せる先輩からのプレゼントを受け取る、心躍るシーンだが、ストーリーはともかく、私はこのプレゼントのラッピングに注目した。

この水玉模様のラッピング、何かを連想しないだろうか?そう、この模様は多くの人に、「カルピス」を連想させるに違いない。なぜなら、長年カルピスがパッケージデザインとして大切にしてきた“白地に青の水玉模様”そのものだからだ。しかも、あまちゃんを演じた能年玲奈さんは、2012年から「カルピスウォーター」のテレビCMに出演している。

この、カルピスを連想させるラッピングデザインが偶然なのか、プロデューサーの“はからい”なのかは分からないが、能年さんと水玉模様が同じシーンに登場したことで、多くの人がカルピスを連想したことは間違いないだろう。

このように、パッケージデザインの持つ「記憶に残るデザイン要素」は貴重なブランド資産の一つだ。コカ・コーラの赤色、ヤクルトの容器の形状、永谷園お茶漬け海苔の定式幕など......ロングセラー商品のパッケージには、記憶に残るデザイン資産が存在する。こうしたデザイン資産はどのようにつくっていくものなのか。ステップは三つある。

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