2017年の「壁がある。だから、行く。」シリーズから始まった産業機械メーカーのクボタが展開する企業広告。農機や小型建機の分野で日本一の実績があるにもかかわらず“寡黙”で、その実力に見合っていなかった同社のコミュニケーションを認知・企業理解の面で押し上げてきた。当初からクリエイティブディレクションを担ってきたdentsu Japanの西田新吾さんに話を聞いた。

01 企業広告「壁がある。だから、行く。」新聞広告第一弾「ベトナム トラクタ」篇。

02 テレビCM「ベトナム トラクタ」篇(2017年)。

03 「クボタが描く未来 コンセプトトラクタ」篇(2021年)。

04 テレビCM「Try For Dreams.」篇(2019年)。

05 テレビCM「クボタが支える タイ農業」篇(2023年)。

06 クボタの「未来に向けた事業活動」を紹介するWebコンテンツ「KUBOTA FUTURE CUBE」(2022 年)。農業・空気・資源・水・食料などの分野で、未来へ向けて展開している事業を、CG映像で伝える。
その広告は、新聞から始まった
「クボタの方々を表す言葉は質実剛健だと思います。世界120カ国以上で事業を展開し、農機・小型建機の分野において国内で圧倒的ナンバーワンの実績があるのに、それを自ら広告などで誇示することはされていらっしゃらなかった。その中で、2016年に木股昌俊さん(現・特別顧問)がステークホルダーに対して積極的にコミュニケーションを図ることに価値を見出され、良いタイミングでプレゼンテーションができました」と話す、西田新吾さん