IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

長く愛される企業になる広告・デザイン

「愛されるには他とは違う"個"として認識されること」SNS時代の企業広告の考え方

IHI

造船にルーツを持つ総合重工業グループのIHIは2023年12月、創業170周年を記念した企業CM「道程」篇を公開した。広大な砂丘の中で、一歩一歩、歩みを進める亀の姿を描いたCM。同社の社外クリエイティブディレクターとしてコミュニケーション活動を推進する17の松尾卓哉さんは、企業が愛されることの前提を「"個"として認識されること」だと話す。

01 創業170周年を記念したCM「道程」篇(60秒)。

02 「連想ゲーム」形式のCMシリーズより、「『お笑い』/社会インフラ」 篇。

03 新聞広告「風神雷神」。

04 同じく創業170周年のタイミングで公開された「『大空と大地の中で』/時代の声に応え続ける技術」篇。江戸時代からのIHIの挑戦の歴史を描いている。

170周年で企業の本質的な価値を伝えたい

IHIは1853年に石川島造船所として創業。その後、船に搭載する機械づくりや産業用の機械設備、プラントの製造・建設などへと事業を拡大し、その範囲は今ではロケットの製造にまで及んでいる。2007年には社名を「石川島播磨重工業」から「IHI」へ変更。

その後新社名が若者層に広く知られるきっか...

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

長く愛される企業になる広告・デザイン の記事一覧

「個人的な言葉」も共感が集まれば「普遍」になる
「家族の真ん中には何がある?」東京ガスが家族を描いてきた理由
変わる時代の変わらない「パルコらしさ」とは
「ペコちゃん」がロゴマークに変わったわけ
「時代と握手をし続ける」ために必要な「普通」の感覚
しっかり届けて成果を出すBtoB広告 並走の仕方
「愛されるには他とは違う"個"として認識されること」SNS時代の企業広告の考え方(この記事です)
ブレーンTopへ戻る