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EDITOR'S CHECK

まえばしガレリアほか、注目のデザインの裏側

LOGO
「まえばしガレリア」

(まちの開発舎)

  • 企画/まちの開発舎+平田晃久建築設計事務所
  • AD/平野篤史
  • D/赤間冴江子
  • Pr/山本えりこ

群馬県前橋市の活性化のために都市開発事業を展開する、まちの開発舎。同社は5月7日に、アートレジデンス「まえばしガレリア」をオープンした。4階建ての複合施設で、1階には「タカ・イシイギャラリー」「⼩⼭登美夫ギャラリー」を含む5つの著名なアートギャラリー、フランス料理のレストランが入り、2階から4階は全26戸のレジデンスが設けられている。

建築デザインを手がけたのは、建築家の平田晃久さん。平田さんが掲げた「大きな木」という建物のコンセプトと、キューブが重なるようなパース図を元に、アフォーダンスのアートディレクター 平野篤史さんが本施設のロゴマークを考案した。

「一本の大きな樹木の元に、自然と人や物が集まってくるようなコンセプトと伺いました。建築デザインにおいては、緑化された大きなテラスのあるキューブ型の住居を重ねてそのコンセプトを体現するということで、ロゴ自体でも『植物の存在感』と『建築の躯体』を表現しようと考えたんです」と平野さん。

洗練された建物自体を示す王道の明朝体のフォントに、生い茂る植物を表す緑色の四角いブロックを重ねてそれを表現した。「文字に障害物を置くことであえて読みにくいつくりにしたのは、解読してもらう行為を通じて、ロゴを能動的に見てもらいたいと考えたため。まえばしガレリア自体も、そんな風につい入りたくなり、人が自然と集まる場になることを想像しています」。緑色のブロックの隙間から文字が見えるさまは、植物の隙間から建物が見え隠れする様子を表現した。

この緑色のブロックは、レジデンスの各部屋の入口にある部屋番号の数字にもタイルとして張り付けられている。「文字からブロックが浮き出て見えるつくりです。ブロック自体も『まえばしガレリア』を体現しており、単体でもアイコンとして機能しうると思います」。

ロゴを平仮名とカタカナで構成したのは、「建築が独特なため、入りづらさを感じさせてしまうこともあるかもしれない。開かれた存在として感じてもらうため」と平野さん。建築そのものを体現し、共に機能するロゴデザインに仕上げた。

CD
チャラン・ポ・ランタン『紆余曲折集』

(円盤ゲシュタルト)

  • AD+D/河野未彩
  • コラージュ/小池健輔
  • 撮影/磯部昭子
  • HM/TORI

5月3日、音楽ユニット チャラン・ポ・ランタンの新アルバム『紆余曲折集』が発売された。CDのみの「通常版」、CDとアートブック、映像用の二次元コード付きの「限定版」、そして音源と映像用の二次元コードと...

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