化粧品ブランドの店頭ディスプレイデザイナー募集

エスティ ローダーの制作部長を経て、坂本弘也さんが2006年に設立したネクサスは化粧品ディスプレイに特化したデザイン会社だ。ブランドとの直取引を中心に、人を惹きつける店頭ディスプレイなどを多数手がけている。

（左から）チーフデザイナー 榎本理絵さん、代表取締役 坂本弘也さん、チーフデザイナー 小川拓弥さん。

“売り場を売れる場にする”仕事

「L’OCCITANE」「SUQQU」「Fujiko」など化粧品ブランドの店内ディスプレイを中心に、ウインドウディスプレイ、イベントまで幅広く手がけているネクサス。中でも「L’OCCITANE」「SUQQU」は全国的なプロモーションディスプレイを担当し、国内に留まらず、イギリスやアジア諸国の空港内免税店のディスプレイ制作も行っている。「ESTĒE LAUDER」では国内およびグアム、サイパンの免税店のコルトンの制作にも携わるなど、ハイブランドからプチプラコスメまで幅広く手がけてきた。

そんな同社を率いるのが、代表取締役の坂本弘也さんだ。坂本さんは武蔵野美術大学で舞台・空間美術のデザインを専攻した後、制作会社などで化粧品のディスプレイに従事。エスティ ローダーでは制作部長を務めたのち2006年に独立し、ネクサスを立ち上げた。現在も5名のスタッフと共に現場に携わる、化粧品業界一筋のスペシャリストだ。

「代理店を介さずブランドとの直取引となるため、世情やマーケティングプランに沿い、クライアントと共に“売れるディスプレイ”を創りあげる。ブランド別にチーフデザイナーが就き、デザインはもちろんクライアントとの打ち合わせや見積もり、工場とのやり取りや出荷まで一貫して担当するのも特長です」（坂本さん）。

クライアントと共に、ゼロからディスプレイデザインを完遂するプロデュース能力が鍛えられるという点もネクサスの仕事の特長だ。グラフィックデザイナーを経て、2012年に入社したチーフデザイナー 榎本理絵さんは「L’OCCITANE」を担当している。「デザイナーとしてアイデアを出し制作物をつくり込む力はもちろんのこと、関係する皆さんの意見を取り入れながら形にしていくコミュニケーション能力が求められる場面が多いです」と話す。

ネクサスが携わるディスプレイデザインは、顧客の視覚に訴えて陳列をより効果的なものにしていく店舗演出・商品演出が目的。商品の特性・効果効能を視覚に訴える要素を統一的に演出し、消費者の購買意欲を高め、結果的に売上を上げる仕事だ。ネクサスの場合、ブランドによって異なるが、シーズンごと、あるいはテーマごとにプロジェクトを進行する。

「AIDMA、AISASといった消費者の購買行動、特に現在は『AISCEAS』へと進み、SNSを通じて情報共有する消費者に訴える必要がある。クライアントのマーケティングプランとともに売れるためのデザインが求められます。L’OCCITANEは本国のプロモーションガイドラインのもと、繊細な日本のマーケットや購買行動に合わせ“リデザイン”が必要です。SUQQUを扱うエキップなど日本のメーカーの場合、各国でグローバル展開する際は必要に応じてディスプレイも“リデザイン”します。クライアントの求めに応じ、国内外の消費者に強く訴えるデザインを創りあげています」（坂本さん）。

「SUQQU」を担当するチーフデザイナー 小川拓弥さんは空間デザイナーの仕事を経て、ネクサスに入社して4年目となる。「立体的な制作物も多く、机の上では完結しているデザインであってもお客さまの目線で検証すると、角度や照明の当たり具合によって見え方がずいぶん変わる。次の工夫の余地がまだまだあるなと毎回実感します」とやりがいを語る。

坂本さん自身が何十年もこの仕事一筋であるのも、同様の理由だ。「今までに見たことがないような、驚きを与える新しいアイデアを常に探求し続けることができる仕事。商品の売上に貢献できたと実感することもあり、時には自ら提案した新しいアイデアが他国などでも採用されるのを見ると嬉しいですね」（坂本さん）。

今、同社が注目するのは、ECの浸透とともに実際に見て触ることができる実店舗の価値や売り方がどう変わっていくのか。アフターコロナを見据え、時代に適した化粧品ブランドの方向性を追究していきたいという意欲を持つデザイナーをネクサスは求めている。

「L’OCCITANE」のディスプレイデザイン。

「SUQQU」のディスプレイデザイン。

「Fujiko」のディスプレイデザイン。

お問い合わせ

株式会社ネクサス
〒106-0031
東京都港区西麻布3-13-10 パークサイドセピア12階
メール：komori@nex-us.jp
（採用担当：小森明美）

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