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クリエイティブの可能性を拡げる2020年最新OOH

「ちょっとだけ」未来の山手線・東京を体験できる車両

東日本旅客鉄道「山手線 Ver.2020 by 東京感動線」

東日本旅客鉄道による「東京感動線」の創造に向けた取り組みの一環として、2月に運行したのが、ちょっとだけ未来の山手線「山手線 Ver.2020 by 東京感動線」だ。限られた乗車時間でだれもが少し先の未来を体験できるように企画されたコンテンツとは?

「山手線 Ver.2020 by 東京感動線」外観と内部の様子。

ちょっとだけ未来の景色を体現する「東京感動線」

東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は2018年10月から「東京感動線/TOKYO MOVING ROUND」の創造に向けた取り組みを行っている。「東京感動線」の目指す姿は、「東京の、ちょっとだけ未来の景色」をテーマに、移動を含めた日常生活の利便性を高めるサービスに加え、多様な街や人の個性を引き出し、心豊かな都市生活空間をつくることだ。

「山手線は世界的にもユニークな、地上を走る都心環状線です。これまで移動手段として安全・安心といった価値を重視してきましたが、今後は機能面で終始するのではなく、街や人を有機的につなぎ、感動体験を提供していきたい。そんな意図で、テーマとして『東京の、ちょっとだけ未来の景色』と銘打っています」と説明するのはJR東日本 山手線PTグループリーダー 古田恵美さんだ。

「東京感動線」では、「まちの個性が感じられる駅づくり」「まちを探索したくなるしかけづくり」「まちやお客さま自身の個性を再発見・新発見する体験づくり」の3つを軸に、これまで地域体験のシェアリングサービス「TABICA」と連携した山手線沿線の魅力的な体験を提供するサービスを展開したり、西日暮里駅に文化交流拠点「エキラボniri」や地域事業創造拠点「西日暮里スクランブル」をオープン。今年度中には、新大久保駅に「食」がテーマの交流拠点「新大久保フードラボ(仮)」の開業を予定している。

6つのコンテンツを搭載し「“ちょっとだけ”未来の山手線」を表現

そんな「東京感動線」の一環として2月3日から17日の期間限定で運行したのが、1編成の「山手線 Ver.2020 by 東京感動線」だ。山手線の新型車両が運行を始めてから5年が経ったことを機に、車両の新しい乗車価値の提供を目指して実施された。

コンテンツは車内に6つ用意した。サイネージ「まど上チャンネル」では、東京の未来を創るべく活躍している10人のインタビューをもとにした動画「東京感動線物語」を放映。車窓にステッカーを貼り沿線の景色を作品に見立てた「山手線の車窓ー30選ー」、LINE Beaconを活用した車内限定配信の「山手線RADIO Powered by J-WAVE」も設置した。「山手線AR Powerd by Deep4Drive」は、つり革部分に記載された二次元コードをスマートフォンで読み込むと山手線沿線のランドマークが画面上にARとして現れるしくみだ。

加えて山手線の歴史を振り返る中づり広告「#山手線を語ろう」や、車掌によるオリジナル車内放送も実施。現状山手線の広告メニューとして用意のあるものすべてを活用し、「ちょっとだけ未来の山手線」を表現した...

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