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ARTS卒業制作レポート

ARTS卒業制作~地域の課題を解決するデザインのアイデア PART3

日本で唯一の、アートディレクションを教える学校、宣伝会議アートディレクター養成講座(ARTS)は昨年、第16期を迎えた。半年以上にわたる授業を経て、今年3月には卒業制作の講評が行われた。卒業制作の課題は、「自分の出身地(都道府県/市町村)が抱えている課題をあなたのアートディレクションで解決してください」。受講生は、宮田識さん(DRAFT)、副田高行さん(副田デザイン制作所)、水野学さん(good design company)の指導のもと、各々の地元を取材し、課題を見つけ、それを解決する作品を制作した。ここではその中から優秀作に選ばれた作品を紹介する。

宮田クラス 銅賞
田岡理沙

企画意図

若松河田は東新宿の隣にありながらも知名度が低いです。街を盛り上げるには、まずお店を盛り上げようと、和菓子司新宿栄光堂さんに協力して頂き、体によく、毎日食べたくなる和菓子の商品開発をしました。糖度を下げ、素材にこだわり、効能も考え作りました。店主片岡さんのお母様が書いた文字と家紋をあわせたロゴを考えパッケージ展開し、木型を彫刻家で友人でもある小黒アリサさんに彫ってもらい全体的に思わず手に取りたくなる和菓子になるよう制作しました。(和菓子撮影/井上圭佑)

ARTSを受けて

毎週の豪華な講師陣に身の引き締まる思いでした。入社1年目で手探りで仕事を進める中、自分の一つの大きな指標としてARTSがありました。ARTSに通っている間、仲間とのさまざまな刺激もあり仕事自体も新鮮な気持ちで取り組むことができました。これからもここで出会った講師陣と仲間との時間を忘れずに、頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。

宮田クラス 銅賞
鈴木智子

企画意図

人口減少率が日本一の秋田県。最も栄えているはずの秋田駅前も人通りが少なく、駅周辺の中心地街をもっと活性化する必要性を感じました。かつて「秋田の三越」と呼ばれた木内百貨店に、人が集まる仕組みを提案しました。木内百貨店が新しいかたちの商業施設として生まれ変わり、リニューアルオープンすることを想定した広告展開として、のれん、シリーズ新聞広告、宣伝ツールを制作しました。

ARTSを受けて

仕事との両立はとても大変でしたが、とても充実した半年間でした。憧れの方々の講義を聞くことで ...

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