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「NEWoMan」登場―ルミネによる新たなファッションビルへの挑戦

ルミネ「NEWoMan」

新宿駅新南口に「NEWoMan(ニュウマン)」がオープンした。ファッションビルの雄であるルミネが作った新しい商業施設ということで、各所から注目を集めている。どんな独自性が詰まった施設なのか、早速、取材に行った。

国内外で精力的に活躍するクリエイターを多数アサインしている。施設全体の設計およびディレクションは大野力(sinato)。パブリックスペースではサイン計画に木住野彰悟、照明計画に岡安泉、植栽計画に川本諭(GREEN FINGERS)が参加。その他にもハイパーソニック音響設計に大橋力、オープニング・クロージング サウンド作曲に菊地成孔といったクリエイターが参加している。

「ルミネ」とは明らかに違うポジションを目指す

ルミネと言えば、新宿や有楽町をはじめ、首都圏にいくつもファッションビルを構えている商業施設。駅のすぐそばという立地を生かし、若い女性に人気のファッションブランドを揃え、勢いのある商業施設として脚光を浴びている。

社長を務める新井良亮さんとは、JR東日本の副社長を務めていた時代からご縁があり、今回のプロジェクトに賭する思いを何度かうかがってきた。土台をなしているのは、街や社会と一体となり、東京という都市、ひいては日本を視野に入れた施設にしていきたいという強い意思。とともに、ファッションビルという業態に留まることなく、創造的に挑戦しなければという強烈な危機意識も働いている。社会とのかかわりも視野に入れ、幾多の試みを盛り込んだ施設を目指してきた。それも、できあがった結果だけでなく、創り上げていく過程を重視し、若手社員に思いきって任せ、プロジェクトを進めてもきた。

与えられた使命を実践していく社員のエネルギーに頼もしいものがあると感じてきた。「まったく新規の商業施設の開発という意味では、会社として初めてのことでした」と業態戦略グループ リーダーを務める中村美香さん。「ニュウマン」という新しい名を冠したことで、「『ルミネ』とは明らかに違うポジションを目指す命題のもと、何もかもが新しい発見や経験だった」と、果敢に、しかし謙虚に語ってくれた。

掲げられたのは「新しい東京の街づくりに貢献する新事業」。街や地元とのかかわりは …

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