レイブ・カルチャーから発想
今回ロンドンから紹介する「シークレットシネマ」は2005年に英国ブリストルから始まった体験型映画や音楽イベントの会社。数々のイベントの中で一番人気は「フューチャー・シネマ」で、イベント開催直前まで秘密のロケーションに映画の一場面を再現し、参加者はその世界観を存分に楽しんだ後に映画鑑賞会をする…という内容。また、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアを駆使した口コミによる宣伝のみという点も特徴的。2005年の創業時からベルギービール大手のステラ・アルトワ社がプロジェクトのサポートをしており、企業や団体とのコラボレーションも数多い。
過去には「ショーシャンクの空に」「アラビアのロレンス」「黒猫・白猫」「パリの恋人」といった有名無名の名作映画の上映会を成功させているが、最近の話題はなんといっても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。映画の舞台である50年代のヒル・バレーの街がロンドン東部のとある場所に忠実に再現され、映画の登場人物に扮した役者達や、バンドの生演奏で雰囲気満点。参加者の多くは50年代風の衣装に身を包み、心ゆくまで映画の世界を疑似体験することが出来る。特設スペース内のお店では50’sの洋服屋さんやレコードショップ、床屋などが揃っており、その場で50’sのアイテムをその場で購入することも可能。
この「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のイベントを例外に、シークレットシネマは...