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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

創業60周年のジャックス、38年ぶりにコーポレートロゴを刷新

ジャックス

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学ぶ連載です。

蓄積されたイメージ資産を活用した新ロゴ
1976年に制作されたロゴをリニューアル。キーカラーや基本の造形はそのままに、全体のラインを細くし、「C」と「S」の右上にカットラインを加えた。先進的なイメージやスピード感を加味している。

ジャックスは6月、創立60周年を迎える。この周年事業にあたっては、経営企画統括役員のもと、経営企画部広報課の本郷隆課長を中心に事務局を2013年4月に発足。事務局は「販促施策」と「記念施策」の2チーム体制で、社内の営業部門や各事業部門と横断的にワーキンググループを立ち上げた。

販促施策では各事業部単位で、お客さま・加盟店さま向けの利用促進キャンペーンなどに周年の節目を活用する取り組みを進めている。一方、広報課が中心に取り組む記念施策としては今回、38年ぶりにコーポレートロゴの刷新に着手した。「50周年の節目では年史の制作などに取り組んだが、今回はコーポレートロゴの刷新を実現できたことが大きい」と本郷課長。

新たなロゴは朝日広告社の提案によるもので、旧ロゴのイメージやキーカラーを資産として残しながら、先進性やスマートさを感じさせるデザインとした。広告会社によるイメージ調査など複数のリサーチを行ったが、旧ロゴに対する評価やイメージが一致した。「一見すると変化していないようにも見えますが、並べるとカッティングやアウトラインが違います」と広報課の菊地渉さんは説明する。

このほか記念事業の目玉としては、創業の地である北海道函館市に太陽光発電所を寄贈するという取り組みも。90年代後半から太陽光発電システムの設備購入などのソーラーローン事業を手掛けてきたのを受けたもので、6月中には竣工の予定だ。

錦織圭選手出演の記念テレビCM
「その買い物には、未来がある。」というタグラインの60周年記念テレビCMも3月末から放映。制作はロゴと同様、朝日広告社によるもの。同社のイメージキャラクターを務める、テニスの錦織圭選手も出演。

ジャックス 創立60周年記念プロジェクト
経営企画部広報課を中心に社内横断チームで実行
2013年
4月
・周年事業の事務局が発足
・ロゴマークのリニューアルに向けて消費者調査や競合プレゼンなどを順次スタート。
2014年
3月
・新たなコーポレートロゴを発表
・創立60周年記念のテレビCM「その買い物には、未来がある。」篇のオンエアを開始
2014年
4月
・周年記念サイト(60周年特設ページ)をオープン。
2014年
6月
・記念事業の一環で函館市に寄贈する太陽光発電所が完成予定(画像は完成イメージ)。

太陽光発電所の完成イメージ。

ジャックス
1954年創業

1954年に函館で設立の「デパート信用販売」が母体。北海道から東北地区を中心に事業展開し、1972年の東京進出以降は全国展開。1976年に現社名。2008年、三菱UFJフィナンシャル・グループ入り。

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