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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

「人をくっつける」合コンが、セメダインの周年事業

セメダイン

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「老舗企業がコンパ?」という驚きが話題に
特設サイトやリリースで告知すると、すぐに話題になった工場コンパ、略して「工コン」。「予算をつける以上、顧客に知ってもらう機会としなければ」(手塚氏)とユニークな企画を考えた。特設サイトには、参加する理系男子の紹介コーナーもあり、SNSには「イケメン揃いだ」という投稿も。

2013年に創業90周年を迎えた接着剤メーカーのセメダインは2014年1月、記念事業の一環として「工(こう)コン」を開催した。「工コン」とは、「工場コンパ」の略称。工場に隣接する開発センターを舞台に、同社の独身社員(理系男子)とコンパしてくれる一般女性を募集するものだ。企画したのは、周年事業プロジェクトのメンバーで営業統括部の手塚努氏。「営業統括部では、他にもユーザー向けの90周年プレゼントキャンペーンを実施していましたが、知ってもらうためには店舗の接着剤のコーナーに行ったりHPを見てもらわないといけない。周年事業であるからには、多くの方に知ってもらうことが重要だと考えました」とユニークな企画を考えた背景を明かす。これまでも、工場や開発センターの見学会の実績があり、親子に人気のプログラムになっていた。これを100周年に向け、より認知度を上げたいと考えていた若者向けのプログラムにし、"くっつける"技術とかけて"人と人をくっつける"というコンセプトにした。

「この数年、創業100年前後の企業は数多い。ただ『セメダインは90周年』と言っても、確かに古いしそうだよねと納得して終わり。でも、『セメダインがコンパ』と言うと、何それ?と話題になるはず」。予想通り、11月に募集を始めると、ネットを中心に話題になり、SNSには好意的な投稿が相次いだ。「工コンが話題になり、感謝の気持ちや理念を伝える他のプロジェクトの、いわば周年アンバサダーとしての役割は果たしたと思います」。

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