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マーケティングサイエンスの視点

分析しないデータサイエンスのイカシカタ

豊田裕貴氏(法政大学経営大学院)

データ分析なしで生かすレシピライティングのススメ

「データ活用」と聞くと、分析力が必要だと身構えてしまう方も多いかもしれません。しかし、実は分析ができなくても、データサイエンスのイカシカタがあります。それは、「レシピライティング力」を身につけることです。

今回は、シリーズ最終回ということで、分析なしのデータサイエンスのイカシカタを考えていきましょう。データ分析は、「素材(データ)―調理(分析)―料理(分析結果)」としばしば「料理」に例えられます。

例えばスーパーで食材をテキトーに買ったとします。その場合買ったもの(と家にあるもの)だけでメニューを決めなければなりません。これでは「安く牛肉を買えたから、カレーをつくろうと思ったけど、カレールウが家になかった」というように素材の制約を受けてしまいます。できれば、つくりたい料理を決め、適切な食材を用意するほうが良いですよね。

データ分析の話に戻ると、料理の例のように、そのときにある(もしくはテキトーに集めた)データで分析せざるを得ないこともありますが、知りたい結果を想定し、それに必要なデータと分析をストーリーとして考えたほうが、データを活用できるはずです。

このストーリーを分析レシピと呼び、それを描く力を「レシピライティング力」といいます...

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