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失敗しないメーカーのサブスクモデル開発

ニーズのある場所に届けるサブスク『カップヌードルローリングストック』

日清食品 カップヌードル ローリングストックセット

「定期的に届く」というサービス設計において消費者側のネックとなるのが、使いきれずに余ったり、捨てざるを得なくなってしまうこと。そのハードルを最大の特徴として生かしているのが、日清食品の「カップヌードル ローリングストックセット」だ。サービスを開発したダイレクトマーケティング課 ブランドマネージャーの佐藤真有美氏に話を聞いた。

SERVICE DATA

日清食品 カップヌードル ローリングストックセット

サービス開始 2019年9月2日
価格例 カップヌードル ローリングストックセット+入替用9食セット(1人×3日分/3カ月ごと)初回14,300円(税込)/3カ月ごと2,160円(税込)
概要 初回は「基本の9食」とカセットコンロ、保存水などが入ったセットが配送され、その後3カ月ごとに入替用の9食セットが自動配送される。配送前にメールが届き、13種類の中から好みの9食を選ぶことができる。定期的に商品が届くため、日常生活で消費しながら災害に備えられることが最大の特徴。災害時に、“いつもの味”を味わえることもポイント。プラスチック製の特製BOXは耐久性・防水性にすぐれ、付属のリュックベルトで両手を塞がず持ち運ぶことも可能。折りたたむと腰掛けにもなる。「利便性だけでなく、快適性も提供したいと考えました」(佐藤氏)。
利用者層 ファミリー世帯の利用が多く、申込者の男女比はほぼ半々。年代は40~60代が中心。
担当部門 マーケティング部 ダイレクトマーケティング課
各ブランドチームと連携しながら、EC関連の企画・販売、プロモーションを担当する。

押し付けにならない、喜ばれる仕組みをつくりたかった

サービスの開発が始まったのは、2018年のこと。ブランドマネージャーの佐藤真有美氏によると、地震や台風、洪水などの自然災害の度に「即席めんの価値があらためて見直されていた」と話す。

その一方、通販業界でも増えてきていたサブクスモデルを、同社でも導入するという話が出た。留意したのは、常に一定数の商品を届けるシステムでも「押し付けになってはいけない」ということ。便利で喜ばれる形は...

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