購入には至らないが少しずつ試してみたい…そうしたユーザーの需要に応えることができるのも、サブスクリプションサービスの強みだ。ユーザーの購入体験を後押ししながら、縮小傾向にあるカメラ市場を支えたい。そんな思いでサービスを立ち上げたカメラブの代表取締役・高坂勲氏と、ビックカメラの齋藤眞一朗氏に話を聞いた。
SERVICE DATA
カメラブ GooPass/テイクアウトレンタル
サービス開始 | 2018年11月(GooPass)/2020年12月(テイクアウトレンタル) |
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価格例 | 月額6380円(税込)~、利用可能な機材ランクに合わせて9種類の料金形態 |
概要 | 「GooPass」はカメラ本体と交換レンズ、約1500種類以上の機材から選ぶことができるサブスクリプションサービス。レンタル返却期限はなく、機材は何度でも入れ替えが可能。スポットの利用ではなく、手元に置いてカメラに深く興味を持ってもらいたいと、1カ月単位の利用が基本となっている。「テイクアウトレンタル」は、「GooPass」内のプランにあたり、店頭で販売している新品の機材をその場でレンタル。気に入ればそのまま購入もできる。 |
利用者層 | GooPassの場合「諦めていた高額レンズを試したい」と、ある程度カメラに詳しい中級者が中心。テイクアウトレンタルにより、オンラインのみではリーチしづらかった女性顧客も増加した。 |
担当部門 | カメラブ×ビックカメラ 事業開発部 スタートアップ企業のビジネス支援を行う「ビックカメラアクセラレーター2017」に「GooPass」を提案したことがきっかけで、2020年12月に協業締結し「テイクアウトレンタル」を開始。その後2021年9月に資本業務提携を締結。 |
長期間手元に置いて安心してハマる仕組みをつくる
国内カメラ業界の市場規模は2013年から縮小傾向にある。その大きな理由が、スマートフォンの普及だ。性能の差別化を図るべく、近年は高価格帯カメラの販売が主流となっていった。そこで高坂氏が立ち上げたのが、カメラのサブスクサービスを提供する「カメラブ」だ。
「カメラは目的や個人の好みに合わせて“正解”が多種多様で...
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