国を挙げて働き方改革が推進されるなかで、起こった新型コロナウイルスの感染拡大。感染拡大を防ぐため一気にテレワークが推進され、一人ひとりが自律的に働き、かつ離れていながらもチームとしてのパフォーマンスを高める努力が求められています。成果を定量化しづらい企画・マーケティングに携わる仕事において、より自発的、有機的な働き方を促す組織体制とはどのようなものでしょうか。また、個人が生産的に働くために、どのような変化が起きているのでしょうか。
企画・マーケティング業務に携わる事業会社や、クリエイティブ、プランニングに携わる広告会社の、現在、そして今後の組織の在り方や個人の働き方について紹介します。
一人ひとりの活動が売上に直結 プロ意識をもって仕事に臨む
「世界中の男性に、本質的なビューティを」をミッションに掲げ、洗顔料や化粧水など、男性用スキンケア用品の開発・販売を行うバルクオム。D2C企業としても有名な同社は、「メンズスキンケアブランド世界シェアナンバーワン」の目標を掲げ、デジタルマーケティングをはじめとする多くの施策を実施してきた。
代表取締役CEOの野口卓也氏は、マーケティング組織をつくる上で「いかに少数精鋭で生産性を高められるか」を重視している。「国内の事業を総括した国内事業本部に属する、4つの組織を中心に、約15名でマーケティング活動を行なっていますが、全員が責任を持って業務を行う“プロ集団”であることを期待しています。一人ひとりの活動が売上に直結するので、皆が売上や生産性を常に意識できる環境になっています」。

バルクオムではマーケティング・クリエイティブに力を入れ、スピード感を持った施策を実行できる組織体制をとっている。
内製と外部委託を組み合わせ 効率の良い運用を実施
マーケティングやクリエイティブにおいては...