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広告宣伝も白熱する!? スーパーボウルCM2020

「スーパーボウル」は全米が熱狂する一大スポーツイベント。ここで放映されるCMは世界一高い広告枠としても有名だ。今年も一流企業が意匠を凝らしたテレビCMの数々を放送している。ここでは編集部が注目した一部の作品を紹介する。

01 Highdive
繰り返される毎日も、Jeepがあればまたとない日に

Jeep「Groundhog Day」


AdweekやAd Ageなど各メディアから高い評価を得たJeepのCMは、ハロルド・ライミス監督の名作映画「Groundhog Day」(邦題:恋はデジャ・ブ)のオマージュだった。映画は毎年2月2日にウッドチャック(グラウンドホッグと呼ばれるリス科の小動物)の行動により春の訪れを占う祭事「グラウンドホッグ・デー」で賑わう、米・ペンシルバニア州の小村を舞台とした作品。今年のスーパーボウルの開催日は2月2日で、ちょうど祭日と重なっていた。

映画では天気キャスターの男がグラウンドホッグ・デーで賑わう小村に取材で訪れた際に超常現象に遭う。寝ても覚めても明日は来ず2月2日を繰り返してしまうが、CMでもこの設定を踏襲。キャストとして映画で主人公フィルを務めた俳優ビル・マーレイをはじめ、懐かしい面々がそろって出演した。

CM冒頭、フィルは今日も昨日と全く同じ退屈な一日…と思いきや、その日はひとつ大きな違いが。Jeepの新型車「グラディエーター」があったのだ。映画同様にフィルは市長が抱えていたウッドチャックを奪うと、ウッドチャックと一緒にJeepに乗り込んで遊びに行った。これを気に入ったフィルは、2月2日が繰り返し訪れる中で、来る日も来る日もウッドチャックと一緒にJeepで冒険に出かけるのだった。

毎日が同じような日々の繰り返しであれば、誰しもが退屈だと思うだろう。CMでは設定を生かしつつ、Jeepグラディエーターが刺激的な毎日をもたらす様子を対比的に描くことで、「Jeepグラディエーターなら同じ日はない」という冒険心あふれるJeepのブランドメッセージを巧みに表現している …

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