数あるスタートアップの中で「10億ドル(約1100億円)以上の価値がある非上場会社」は、ファイナンス業界で「ユニコーン」と呼ばれている。これは「厳しい生存競争を勝ち抜き、10億ドル以上の価値を持つ企業に成長するのは極めてまれ」という意味で、投資家アイリーン・リー氏が2013年に架空の生物になぞらえて命名した。今年2月、スタートアップを調査するCB Insightsが「未来のユニコーン50社」(1)を発表し米国内で大きな話題となった。
(1)未来のユニコーン50社リスト
「Glossier」「Rent the Runway」女性起業家による2社がユニコーン入り
3月中旬、化粧品販売会社Glossierとレンタルドレス業Rent the Runwayがユニコーンの仲間入りをしたと、マスコミ各社が報じた。とりわけこの2社の起業主が女性であることから「ユニコーンのなかでも数少ない女性エリート」などと紹介した。投資会社PitchBookは「2018年5月現在、米国内のユニコーン134社中、女性が起業した会社は上記2社を除いて14社のみ」と紹介している。2月に発表されたユニコーン予備軍50社リストでは、女性が起業した会社はZola、Front、Faireなどがある。
ワンストップサービスで急成長 ブライダル・オンラインショップ「Zola」
2013年ニューヨークで設立されたZola(2)は、現在急成長している総合ブライダル・オンラインショップ。米国結婚市場は1000億ドル(約11兆円)規模と言われており、「生き残るには相当のチャレンジだった」と共同起業主のひとりであるシャンリン・マー氏はアドエイジ誌に述べている …
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