地域密着の『やってみる経営学』ー金沢工業大学 松林賢司ゼミ
松林研究室が掲げる活動方針は、「やってみる経営学」。卒業研究では、必ず学外の企業や自治体とパートナーを組み、ニーズに応えるための計画を立てる。ドローンやIoTセンサー、AIを活用した防災研究から、店舗運営プロジェクトにおいて、メディアに広告出稿しながら効果測定を行う学生もいる。
[SEMINAR DATA] | |
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ゼミ名 | 経営基礎演習・経営演習 |
設立 | 2011年 |
学生数 | 2年生:3名 3年生:7名 4年生:7名 |
青山学院大学 経営学部 マーケティング学科
小野 譲司教授
青山学院大学経営学部マーケティング学科教授。専門は、マーケティング、サービス・マネジメント、顧客満足度指数(CSI)の開発と活用。慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程単位取得、2000年、博士(経営学)を取得。2011年より現職。サービス産業生産性協議会JCSI(日本版顧客満足度指数)アカデミックアドバイザリーグループ主査。
青山学院大学経営学部でマーケティングやサービスマネジメントを研究している小野譲司教授のゼミでは現在、16名のゼミ生が研究に勤しんでいる。
「学生時代にマーケティングのゼミを専攻したからと言って、実務としてのマーケティングスキルが身につくとは思っていません。むしろマーケティングの課題について学びを深める中で、自分なりの仮説を考え、それを実証するプロセスを経験することが大事だと思っています」と小野教授はゼミ運営の方針を語る。
その方針を具体化した活動として小野ゼミでは、グループに分かれてリサーチプロジェクトに取り組む。テーマ設定は学生に委ねられている。例えば、「認知コントロールと感情がサービス評価に及ぼす影響」や「サービスリカバリーと顧客満足」をテーマにリサーチが進められる。その過程でデータを集め、データに対して自分なりの考えを持つ。さらに、そこから仮説を導き出す…。このプロセスを通じて全く白紙の状態から、0から1を生み出すことの難しさと面白さを知ってもらいたいと小野教授は考えている …