1年で最もプロポーズが多い!?「愛を贈る日」米国企業の斬新バレンタインプロモーション事例
米国ではバレンタインは異性間だけでなく、同性・親子・友人同士などでもスイーツやギフトを贈り合う習慣がある。どちらかといえば男性から女性へ贈る方が多く、アパレル・宝石業界などが「愛を贈りましょう」と積極的にプロモーションを展開する。
米国広告マーケティング事情
AI(人工知能)は今や電化製品から自動車までさまざまな分野で活用され、消費者の生活に欠かせないものになってきている。マーケティング業界では、特にデジタル領域で活用されているAIだが、別の形でAIをテーマにキャンペーンを展開する企業が今、注目を集めている。
ニューヨーク・ファッション・ウィークが開催された9月上旬、ニューバランスはAIを利用したユニークなプロモーション(1)を行った。
まずソーホー地区のショーウィンドウに隠しカメラを設置し、歩行者をビデオで撮影する。AI搭載のコンピュータが歩行者の服装を独自のアルゴリズムで瞬時に解析し、ファッションセンスが突出していると判断した場合には「Exception Spotted(例外見つけました)」のサインを点灯させる。そこで同社スタッフが駆けつけ、「おめでとうございます。あなたのセンスはとても際立っていました」と祝福し、ニューバランスの新商品シューズを進呈する。
同社Webサイトによると、今回使用したReal Time Exception Spottingと呼ばれるシステムは、服装の色と形だけでなく模様、スタイル、アクセサリーなど詳細のデータから分析するもので、人種や顔の表情など個人情報は利用しない。
同社グローバル・マーケティング・ディレクターのアリー・サフダライズ氏は、「ファッション・ウィークで盛り上がるなか、他人とは違う形で自分を表現する人を、当社は祝福したいのです」と述べている。ニューヨークに続き、トロント、ストックホルム、マドリードなど世界各地で同様のプロモーションが行われた …