
品切れ、過剰在庫を防ぐ技術
実践、ビジネス需要予測
● 著者/山口雄大
● 発行所/光文社新書
● 価格/880円(税抜)
在庫を抱えることなく、そして欠品させることなく、ビジネスをしたいというのは、あらゆる企業が願うことだろう。商品が売れ残れば、その分の生産コストや管理コストが無駄になってしまうし、品切れになれば機会損失を免れない。そこで必要になってくるのが、需要予測の技術だ。
しかし、需要予測はなかなか当たらないと感じている人が多いのではないだろうか。気象環境や競合他社の状況など、自社でコントロールできない要因で売上は大きく左右されてしまう。常に変化する市場環境の中では、経験豊富なベテランであっても、完璧な予測は難しいと言えるだろう。
本書は、「統計学」の側面が強かった需要予測について、「認知科学」の観点から紐解いた1冊。膨大な商品アイテム数があり、気象環境や流行などの影響で特に予測が難しい化粧品業界を例にとりながら、明日からビジネスに役立つ実践的な需要予測を解説する。
販売計画とのギャップや生産調整とのジレンマなど日本企業が抱える需要予測の悩みから、季節変動やインバウンドといった影響による事例にも触れていく …
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