世界中の人たちが集うソーシャルメディアは、国境を越えて人と人、人と企業をつなぐプラットフォームとしても機能します。海外進出において、積極的にソーシャルメディアを活用している「南部美人」の久慈浩介氏に話を聞きました。
GPS機能を使ったOtoO施策で「南部美人」を楽しめる店舗に送客
岩手生まれの日本酒の有名ブランド「南部美人」は、日本食ブームの追い風を生かそうと1997年から海外進出に力を入れている。
特に日本食レストランが増えている米国は重要市場。その海外進出の場面で、ソーシャルメディアの活用が効果を出しているという。最近、成果が上がったのが米国ロサンゼルスで実施したOtoO施策だ。その施策はスマートフォンのGPS機能を活用したもので、FacebookやInstagramのユーザーが「南部美人」提供飲食店に近づくと広告が配信され、当該店舗へ誘致するという仕掛けだ。
かねてから同社では、国境を越えてタイムリーな情報発信が可能なWebやソーシャルメディアに目をつけ、顧客接点の場として活用してきた。「Wi-Fi環境が整備されていない頃から、海外出張中も、公式Webサイト上の『南部美人ニュース』を毎日更新し続けていました」(「南部美人」五代目蔵元・久慈浩介氏) …
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