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目的別に解説 ソーシャルメディア活用術

ユーザーの「いま、買いたい」を逃さないハッシュタグの「仕込み」戦略

りょかち氏(コラムニスト)

SNSは、個人の思いや体験が蓄積された膨大なデータベースと化しています。そして企業がその情報を活用するだけでなく、消費者側にとってもメリットのあるものになりつつあります。日々、若者のSNS文化を発信するりょかち氏が、SNSを起点とした購買行動を解説します。

現代の女子たちが必ずやる「2回目の検索」

最近、友人と化粧室で話していたところ、メイクアイテムを買ったときのエピソードを教えてくれました。「Instagramで最近人気だから」「『@cosme』でレビューが良かったの!」など、その多くはWeb上のレビューサイトやSNSを起点に、購入したアイテムでした。思い返してみれば、私も友人同様、特に大好きなスキンケアはSNSで見かけたアイテムを多く利用しています。

そこで、私のTwitterアカウントで調査を行ってみたところ、面白い結果が確認できました(図表1)

図表1 りょかちさんのTwitterアカウントで実施したアンケート
出典:https://twitter.com/ryokachii/status/1004478654229852161

回答者は全員Twitterユーザーで、日々SNS文化を発信する私のフォロワーでもある時点で、SNSと親和性の高いユーザー属性を持っていますが、私自身や周りの意見も鑑みると多くの人がSNSやWeb上の情報を基に買い物をしていることがわかります。

何を買うか、決まってはいないものの「いま、買いたいモノ」があるとき、私たちの世代では大きく分けて3つの動作を行います。例えば、「小さめのバッグが欲しい!」とき、まず始めに「思い出す」。これまでの記憶の中に、複数アイテムが思い浮かぶかどうか「小さめのバッグといえば、これかな」と記憶を辿ります。

続いて、「検索」します。記憶を辿ってもアイテムが浮かばない場合は、レビューサイトやSNSの投稿をチェックして、どんなアイテムが世の中にあるか、0から探します。その後、必ず行うのが「2回目の検索」です。1回目の検索で目星をつけたいくつかのアイテムの評判を、レビューサイトやSNSを使って一つひとつ細かく見ていきます。つまり私たちは、自分にぴったりのアイテムを購入するために、必ず「2回」検索するのです …

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