スポーツを中断する広告 スポーツを支えるスポンサーシップ
立教大学 経営学部 准教授の辻 洋右氏の研究分野はスポーツマーケティング。その中でもスポーツスポンサーシップの研究を主に行う。消費者行動を切り口に、企業がスポーツを通じて行う宣伝活動が、どのように消費者に影響を与えているのかを解き明かすことが研究の主軸だ。
スポーツスポンサーシップが与える消費者行動への影響について同氏が研究を始めた背景には、自身がスポーツ愛好家であり、また学問としてのスポーツ経営学などにも興味があったこと。さらに長年、消費者行動を研究していたことがある。
海外の大学院で学ぶために渡米した同氏は、ファンや、テレビなどでスポーツスポンサーの広告宣伝を見る消費者は、その広告宣伝をどのように受け取るのかという興味が原点となり、自身の研究を始めた。米国で研究を行う傍ら教鞭も執っていたが、帰国後は国内の大学で教鞭を執りつつ、米国での知見を生かした研究を進めている。
スポーツスポンサーシップの魅力は、広告と異なり、企業の色が全面に出ないことだと同氏は話す。スポーツを支える立場でありながら、しかしブランドを認知もしてもらいたいというバランスの難しさも兼ね備えている …
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