広告マーケティングの専門メディア

           

研究室訪問

広告から「個」告へ 「個」に合わせたコンテンツ制作へ

明治大学 長谷川文雄

『〈インターネット〉の次に来るもの
未来を決める12の法則』
ケヴィン・ケリー(著)、服部 桂(著、翻訳)

インターネットが進化していくことで、次に出てくる新しい使い方はどのようなものかを紹介している。デジタルの実務担当者におすすめの一冊。

ネット発達前の仕組みを引きずる日本のメディア企業

明治大学 国際日本学部の長谷川文雄教授は、コンテンツ産業やメディア産業に関する研究を行っている。

新聞や映画や音楽など、コンテンツ自体は以前から存在するものの、ネットが浸透する以前は、新聞は新聞社が、書籍は出版社がといったようにコンテンツ制作の担い手が、縦割りに分化していた。それが、今ではそれぞれの領域の境界線が曖昧になり、分野を越えてクロスオーバーするようになっている。加えてデジタル化の進展は、コンテンツを誰とでも共有が可能な環境をつくっている。こうした理由により「コンテンツの流通形式は大きく変わってきた」と長谷川氏は話す。

「例えば、紙媒体である新聞の場合、私たちは“紙”そのものを読んでいるわけでなく、紙に書かれている“記事コンテンツ”を読んでいる。つまり、記事が読めさえすれば良いので、紙である必要はない。もちろん紙を嗜好する読者は存在している …

あと65%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

研究室訪問 の記事一覧

広告から「個」告へ 「個」に合わせたコンテンツ制作へ(この記事です)
一人ひとりの働き方を変えればホスピタリティ業界は変革できる
日本のパッケージデザインを世界へ届けるグローバル戦略
中小小売りの共同店舗開発を通じ地域産業の活性化に貢献したい
店頭での購買行動の解析に「感覚マーケティング」を生かす
質の高い観光が地域のファンを生み出す 観光の力で地域ブランドを育てる
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する