ヤフーで「Yahoo!ポイント」の立ち上げなどに携わった田鎖智人氏が、ジャパンネット銀行の社長に就任しました。今後、ヤフーとの連携を深めていくという同社に金融領域におけるデータ活用の可能性などについて話を聞きました。
銀行との連携はどう進む?ヤフー発表のDATA FOREST構想
2000年に国内初のインターネット専業銀行として、開業したジャパンネット銀行。2018年2月1日には主要株主の1社であるヤフーの連結子会社となり、ヤフーより取締役、執行役員を受け入れた、新しい経営体制がスタートした。今後、ジャパンネット銀行ではヤフーの顧客基盤やビッグデータ活用の知見・技術の共有も受け、新しいサービス開発を目指していくとしている。
ヤフーでコマースグループ 決済金融カンパニー 銀行事業本部長を務め、今年2月からジャパンネット銀行の代表取締役社長に就任した田鎖智人氏に銀行としてのマーケティング戦略、さらに今後のデータを活用したサービス開発の方向性について話を聞いた。
―ヤフーはデータを活用した、企業の支援事業への注力を発表しています。ジャパンネット銀行ではデータ活用に際して、ヤフーとどのような連携を図っていくお考えですか。
2月6日にヤフーが、顧客企業の持つデータとヤフーのビッグデータ関連技術やAI技術を掛け合わせ、顧客企業の活動を支援する取り組み「DATA FOREST(データ・フォレスト)構想」を発表しました。この構想の中でも、ジャパンネット銀行のデータの存在は大きいと思います。
銀行の持つデータは意思決定の濃さが違います。Yahoo! JAPANのようなメディアで情報を探し、集めて検討した末に、対価を支払う具体的なアクションを行った結果、その蓄積が私たちが保有するデータです。今後どう活用していくか、検討を進めていきたいと考えています …