中国越境EC向けに月10万個以上のヒットが続く朝用マスク「サボリーノ」。同製品を販売するスタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニーは、最大手ではないからこそ、消費者目線でいかにファンを増やすかを考え、成功を収めている。
化粧品を開発し、世界14の国と地域へ販売するスタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニー。「爆買いや越境ECといった言葉が頻繁に使われる前から、台湾をはじめアジア各国へ輸出していたので、台湾や香港で売れている商品は把握していました。2013年頃から中国人による爆買いが始まった頃、その商品がすべて2010年頃に台湾で紹介され、現地で購入されていたものであると気が付いた時はとても驚きました」。
これは、中国からインターネットが海外に繋がるようになったことと、日本への関心が高まり、ビザが解放されたことなどが背景にあり、まず中国の方が集めた情報が同じ言語である台湾の方が発信していた情報だったからであるという。
「当初、中国の方に買われていた爆買い商品の多くは、これを狙ってゼロから仕込まれたものではありません。台湾や香港で売れていたものが、日本で中国の方に売れ始め、口コミの連鎖により爆買いが始まったのです。その後は中国からも商品を購入できる越境ECによりさらに大きなマーケットとなりました」 ...
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