ファッション分野でシェアリングビジネスが急成長している。その代表格が、高級ブランドバッグのシェアリングサービス「LAXUS(ラクサス)」。「買う」ではなく「借りる」という選択肢の提供が、女性の支持に繋がった。
車、家、洋服、個人のスキルなどさまざまな分野で拡がっているシェアリングエコノミー。Uber、Airbnbなどアメリカの企業が主流を占めるなかで、注目を集めている日本の企業がある。広島に本社を置くラクサス・テクノロジーズだ。「月額6800円で1万5000種類のバッグが借り放題」という高級ブランドバッグのシェアリングサービス「Laxus(ラクサス)」を手掛け、2015年2月のサービス開始から2年でアプリダウンロード30万件、有料会員1万2000人を獲得した。
児玉昇司代表は、「アメリカでは工具や洋服のシェアがヒットしましたが、日本なら工具は100円ショップで売っているし、洋服は近所にお店がたくさんある。それならば、単価が高くて気軽には買えず、かつブランディングされていてファンが存在する、バッグのシェアリングを考えました」と話す。
児玉氏のアイデアは周囲から大反対された。「バッグは所有することに意味がある」という意見や、「高級バッグには興味がない」という女性も多かった。しかし、意に介さなかった ...
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