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ニューヨーク視察研修ツアー2016

変わらなければ生き残れない 進化を続ける広告手法

QUARTZ

デジタルテクノロジーの進化によって、広告の手法だけでなく概念すら変わりつつある。ネイティブ広告からVR、広告取引・配信の自動化……。そのための組織づくりや人材採用も含めた「総力戦」の様相を呈している。

読者へのリスペクトが最重要

<QUARTZ>

WIRED、アトランティックメディアを経てQUARTZ発行人を務めるジェイ・ローフ氏。

『QUARTZ(クオーツ)』は、2012年9月に開設したオンラインビジネスメディア。現在、世界で2300万人にリーチしているほか、2016年に提供開始したiOS向けアプリのダウンロード数は34万5000を数える。読者は65%が北米(57%が米国)で、以下英国、インド、カナダと続く。

クオーツが注目される理由はユニークなサイトデザインやUX(ユーザーエクスペリエンス)設計、読者の体験を邪魔しないように設計された広告などが挙げられる。老舗メディアの新規事業ということも大きい。150年以上の歴史を誇るオピニオン誌『The Atlantic』を発行するアトランティックメディア社が設立した子会社が運営している。

「ウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグが2012年に経済メディアを立ち上げたらどうなるかを考えました。雑誌のような深い読み物やグローバルな視点を保ちつつ、今という時代に合わせるとしたら、もちろん紙メディアではないし、オンラインでもモバイルファーストであるべきとの結論に至った」と発行人のジェイ・ローフ氏は説明する。ビジネスパーソンの情報収集の仕方が変わっているにもかかわらず、それに対応できているメディアがほとんどないと感じたという。

クオーツの優位性は、デザインについても広告についても「読者へのリスペクト」を徹底していることだという。読者の体験を邪魔しないことが最重要であり …

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