デジタル領域で積極的な投資を行い、世界の有力な制作会社やコンテンツホルダーを次々に傘下に収めているアクセンチュア インタラクティブとAOL。両者に共通していたのは「コンテンツ」を最上位に置く姿勢だった。
コンテンツスタジオを開設
Accenture Interactive
「アクセンチュア インタラクティブは世界最大のデジタルエージェンシーです」と話すのは、デジタルコンテンツ部門を統括するマネジング・ディレクターのダナ・タス氏。アクセンチュア インタラクティブの2015年の総売上は29億ドル(約3000億円)で、前年比50%超の成長率を遂げている。アドバタイジング・エージ誌が毎年5月に発表するデジタルエージェンシーのランキングで、IBMインタラクティブ・エクスペリエンス、デロイトデジタルを上回りトップに立っている。
アクセンチュア インタラクティブは世界各地の有力なデジタルエージェンシーを買収することで急速な成長を遂げてきた。2013年には英フィヨルド社、米アクイティ・グループ社をはじめ、2015年にはブラジル、香港、スウェーデン、オーストラリアなどで現地のデジタルエージェンシーを傘下に収めた。日本では2016年にアイ・エム・ジェイ(IMJ)の株式過半取得を完了している。
「アクセンチュア インタラクティブの最大の売りはコンテンツです」とタス氏は強調する。ニューヨークオフィスの1フロアを占めるコンテンツスタジオを6月に開設。映像からWebコンテンツ、印刷媒体、AR(仮想現実)に至るまで、様々なコンテンツを生み出している。中でもニーズが高まっているのがWeb動画だ。こうしたスタジオはニューヨークのほかにもヨーロッパやアジアにも置いている。
M&Aなどを通じて …