急成長する女子プロ・アマスポーツ界に 熱い視線を送る米国企業
マーケティングリサーチ会社のスポンサーユナイテッドは、2024年2月、「米国のプロ女子スポーツ界のスポンサーシップ数は前年対比22%増※1」というデータを発表した。アマチュアスポーツ界においても、3~4月開催の「NCAA女子バスケットボールトーナメント(通称マーチ・マッドネス)」は異例の盛り上がりで、米国女子スポーツ界は今、企業の大きな関心を集めている。
米国広告マーケティング事情
2カ月以上にも及ぶ長い夏休みを終え、アメリカの新学年度「スクール・イヤー2016-2017」が始まった。アメリカでは7月下旬から9月上旬にかけて、1年分の筆記用具や洋服などを購入する「バック・トゥ・スクール(BTS)ショッピング」が恒例行事。全米小売業協会(NRF)によると今年のBTS関連の支出は前年対比12%増の7.8兆円と予想され、年末商戦に次ぐ大規模な市場となっている。
鉛筆、マーカー、バックパック、スニーカーなど子どもたちが新年度に合わせて購入しなければならないものは多い。そこで「子どもたちは今年、何が必要なのか?」を訴求するため、大手ディスカウントチェーン「ターゲット」(1)(2)はBTSキャンペーン用CMを子どもたちに制作させるという新しい試みを行った。
同社CMOのジェフ・ジョーンズ氏はWebサイトで「子どもたちとその家族は当社にとって非常に重要です。また保護者の方々と同じように、当社も子どもの可能性を信じています。以前当社のキャンペーン制作の手伝いをしてもらいましたが、今回はさらに一歩進んで ...