1974年にセキグチから発売された「モンチッチ」が2014年、40周年を迎える。海外でも愛され続ける存在となり、累計販売数は7000万個を突破した。近年は派生商品も増え、キャラクターをブランド化する取り組みに力を入れている。

40周年イヤーの象徴となる、「40thアニバーサリーLOVEモンチッチ」。
販売休止を経ても「看板商品」
1918年に創業、ぬいぐるみ・人形を製造するセキグチの本社(東京・葛飾)では週に1回、「モンチッチミーティング」と呼ばれる会議が開かれている。参加メンバーは社長を筆頭に、モンチッチの開発・企画担当者、海外部門のスタッフ、販売を統括するプロパティマネージャー、そしてプロモーションやライセンス管理などマーケティング全般を担う幡野友紀さんだ。2014年に発売40周年を迎える「モンチッチ」だが、発売翌年にあたる1975年からオーストリアを皮切りに世界各国での販売を開始した。現在も社員数36人で、国内と海外の市場を切り盛りしている。
「40周年を迎えるにあたり社内からアイデアを公募するなど、全社員の心の中にモンチッチへの強い思い入れがある」と幡野さん。自身もキャラクター雑貨を扱う小売店の本部から2004年に転職して以来、社内唯一のマーケティング担当として「モンチッチ」を大切に育ててきた。
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