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日本企業とブランドマネジメントの今

外資系化粧品メーカーも採用。熊野の化粧筆をブランド化するには?

瑞穂

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1980年設立の「瑞穂」は熊野筆の技術を持つ25人の職人を抱え、OEMによる化粧筆の製造に取り組んできた。現在はOEM、自社ブランド双方で海外市場を開拓しようと、ブランドマネジメントに取り組んでいる。

2008年に自社ブランド立ち上げ

江戸時代末期から180年以上にわたり、広島県安芸郡熊野町で製造されている「熊野筆」。伝統的工芸品として書道や絵画といった用途のほか、高級化粧筆として海外でもその高い技術が評価されてきた。「1990年代ごろから、OEMにより熊野化粧筆を採用する外資系化粧品メーカーも出てきた」と説明するのは、1980年に設立した「瑞穂」(熊野町)のブランドエグゼクティヴ・丸山紗和子さんだ。

瑞穂の事業構成比はメイクブラシが全体の6割超を占めている。次いで水彩画筆が3割、残りは近年ニーズが増えてきたネイルアート用のブラシや歯科技工用ブラシなど、穂先にこだわるプロ向けの商品が多いのが特徴だ。2007年時点ではOEMでの製造が約8割を占め、直販事業は国内百貨店での催事販売に限られていた。

そんな中、2008年に「高品質のブラシを通じ、心と生活に潤いと彩りをご提供する」というブランドコンセプトのもと立ち上げた自社ブランドが「Mizuho Brush(ミズホブラッシュ)」だ。

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