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担当者が語るIRの現場

アナリスト視点からのIR活動にこだわる

新日本科学

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。

2021年11月から株主通信を年2回発行している。

医薬品開発を支援する会社をContract Research Organization(CRO)と呼びますが、新日本科学は日本で最初に製薬企業から非臨床試験※の受託事業を開始したCROです。

医薬品開発は従来、製薬企業が全工程を自社で行っていましたが、外部委託した方が効率的だという判断から、専門的な知識とノウハウ・実績を持つCROへ委託する動きが活発化し市場が拡大しています。

新薬開発は、低分子医薬品と呼ばれる化学合成によりつくられるものから、バイオテクノロジーを創薬に応用するバイオ医薬品(抗体医薬や核酸医薬、遺伝子治療など)へと主流が移行しています。新しいタイプの医薬品の安全性を確認するには免疫反応が人間に近い実験用霊長類を用いた試験が欠かせない状況となっています。そのパイオニア的な存在である新日本科学は、世界の先進的な医薬品開発に大きく貢献しています。

私が入社する2021年6月まで当社にはIR専門の部署はありませんでした。私は2001年3月に日本の証券会社で初めてバイオに特化した調査チームを立ち上げたアナリストで、当社が2004年3月に上場した時からずっとカバーしてレポートを書いていました。20…

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